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ホクロなど

2008.03.30手術情報

ホクロ(母斑)の治療

小さいものは、切除してそのまま縫い縮めるか、くり抜き法を行います。外来で最適な方法をご相談させていただきます。

単純切除術

切除してそのまま縫い縮めます。

くり抜き

くり抜いたあとは周囲より皮膚が縮んで治ります。メスでくり抜く方法と炭酸ガスレーザーで削る方法があります。

レーザー照射

レーザーを照射して、小さく平らなほくろの色素を壊します(Qスイッチ付きアレキサンドライトレーザーなど)。色が薄くなるまで繰り返し照射が必要です。レーザーは自費治療になります。
そのまま縫い縮めることができない大きいものは、以下の方法を行います。

分割切除

何回かにわけて切除します。

皮膚移植

体のほかの部位から皮膚を移植します。

局所皮弁

周囲の皮膚をずらして、切除したあとの傷をふさぎます。

組織拡張

ティッシュ・エキスパンダーで2~3ヵ月かけて正常皮膚を伸ばします。伸ばした皮膚で切除したあとの傷をふさぎます。

皮下腫瘤(皮膚の下のできもの、こぶ)の治療

皮膚の下にできるコブのなかで、最も多いできものです。

粉瘤(ふんりゅう)

  • 粉瘤
    表皮から出る角質は、通常入浴などで洗い流されます。このように表皮どうしがくっつくと、角質の行き場がなくなって皮膚の中にたまります。皮膚が袋状になって角質を包んでいるものを粉瘤(ふんりゅう)といいます。
  • 粉瘤
    粉瘤は、放置するとだんだん大きくなります。入り口を含めて袋を摘出する治療を行います。
    粉瘤
  • 粉瘤
    しばしば自然に袋がやぶれて炎症を起こします。軽い場合は抗生物質で軽快しますが、程度がひどければ切開して膿を出す処置が必要です。

脂肪腫(しぼうしゅ)

脂肪が主体の腫瘍で、通常痛みはなく、軟らかいできものです。
治療
  • 摘出手術・・・腫瘍の大きさに応じて皮膚を切開し、腫瘍を取り出します。
  • 脂肪吸引・・・皮膚を1~2cm切開し、器具を挿入して脂肪を破壊・吸引します。
* 脂肪吸引は自費治療となります。

その他の皮下腫瘤

神経や筋肉、骨、血管など、含まれる成分によって様々なコブがあります。場合によっては、術前にCTやMRI検査が必要になります。種類や部位、大きさによって治療方法が異なります。診察時にご相談ください。
  • ※組織検査で悪性(癌)が判明した場合は、追加治療と経過観察が必要です。

合併症と予後(経過)

合併症

感染、出血、血腫などです。

予後(経過)

  • 術後指定した日に受診が必要です。
  • 抜糸は5~7日程度で行います。
  • 抜糸後、1週間後に受診してください。
  • 抜糸後、傷の赤い2~3ヶ月間はテープ固定が必要です。
  • 傷痕は残ります。
  • 病理組織検査は2週間程度で結果がわかります。電話ではお伝えできません。
  • 病理組織検査の結果により治療金額が変更になる可能性があります。